素朴に考えよう/中村三春

素朴に考えよう 中村三春(『物語主義』著者)  本書『物語主義 太宰治・森敦・村上春樹』の巻末に、筆者の主要著作年譜を付してある。その中に、『物語の論理学 近代文芸論集』(2014年2月、翰林書房)のタイトルが見える。同...

詩と音楽と現代芸術と/中村三春

詩と音楽と現代芸術と 中村三春(『ひらがなの天使』著者)  1975年10月、高校生の私は所属していた吹奏楽部の遠征で、盛岡から山形に来ていた。私は中学から大学の教養部の頃までコルネットを吹き、その後はやめてしまったが、...

〈接続する文芸学〉のこと/中村三春

〈接続する文芸学〉のこと 中村三春(『接続する文芸学』著者)  この本で主に取り上げた3人の作家の作品との出会いは、それぞれ出会いのタイプが異なっている。村上春樹は、初期作品からずっと発表されるたびに読んでいた。最初は、...

〈出会い〉の記号学/中村三春

〈出会い〉の記号学 中村三春(『〈原作〉の記号学』著者) かつて仙台で大学の助手をしていた頃、街にヨーロッパ映画を多く上映する映画館ができて、足繁く通っていた。とはいえ、その後地方大学を転々とする身で、本職の文学の方が忙...