琉球王国は誰がつくったのか──倭寇と交易の時代


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琉球王国は誰がつくったのか
倭寇と交易の時代

吉成直樹 著

定価:本体3,200円+税

2020年1月27日刊
四六判上製 / 344頁
ISBN:978-4-909544-06-3


首里城の王たちは、いったいどこからきたのか?
首里城は、15世紀初頭、尚巴志にはじまる琉球国の王城だった。
農業を基盤とし沖縄島内部で力を蓄えた豪族が、抗争の末に王国を樹立したというのが通説だが、これは真実だろうか? 政情不安定な東アジアの海では、倭寇をはじめ、まつろわぬ者たちがしのぎを削っていた。王国の成立に彼らが深く関わっていたことを多角的なアプローチから立証し、通説を突き崩す新しい琉球史を編み上げる。


目次
はじめに

第一章 グスク時代開始期から琉球国形成へ──通説の批判的検討
一 グスク時代開始期
二 農耕の開始は農耕社会の成立を意味するか
三 グスク時代初期の交易ネットワーク
四 十三世紀後半以降の中国産陶磁器の受容
五 沖縄島社会の変化と交易の活発化
六 琉球の貿易システムの転換──中国との交易の開始
七 琉球を舞台とする私貿易
八 「三山」の実体と覇権争い
九 倭寇の拠点としての「三山」
十 琉球国の形成

第二章 「琉球王国論」とその内面化──『琉球の時代』とその後
一 「琉球王国論」を読む
二 『琉球の時代』が描く歴史像と特徴
三 『琉球の時代』の意図するもの
四 その後の「琉球王国論」の展開
五 「琉球王国論」の内面化
六 仲松・高良論争──琉球王国は存在したか

結びにかえて→公開中

【補論①】三山の描写の枠組み
【補論②】『おもろさうし』にみる「日本」の位置づけ


引用・参考文献
あとがき
索引→公開中


著者
吉成直樹(よしなり・なおき)

1955年生。秋田市出身。元法政大学教授。理学博士(東京大学)。地理学、民俗学。
『琉球の成立──移住と交易の歴史』(南方新社、2011年)、『琉球王権と太陽の王』(七月社、2018年)、『琉球史を問い直す──古琉球時代論』(共著、森話社、2015年)、『琉球王国と倭寇──おもろの語る歴史』(共著、森話社、2006年)。

書評・紹介

ほんのうらがわ(編者による刊行エッセイ)