『木地屋幻想』から「まえがき」+第一話を無料公開!

2020年6月刊行の『木地屋幻想』から「まえがき」+第一話をPDFで公開いたします。

「まえがき」+第一話

滋賀県東近江市の小椋谷は木地屋の発祥の地とされ、木地屋の「心のふるさと」とも言われています。
それは、惟喬親王が小椋谷の村人にロクロ技術を伝えたのが木地師のはじまりと伝えられるからです。
小椋谷を起点に、木地屋は良材を求めて漂白し、各地にその足跡を残し、文化や技術を広めました。
しかし近世には小椋谷には職人としての木地屋はおらず、木地屋の総元締めとして「氏子狩」と称し、木地屋を訪ね各地を回り、氏子料や初穂料のほか様々な費用を徴収していました。

なぜそんな都合の良いことが可能だったのか?
この「氏子狩」のシステムは各地の木地屋に何をもたらしたのか?

ぜひ第一話を御覧ください。

木地屋幻想──紀伊の森の漂泊民

桐村英一郎 著

2020年6月2日

定価 2,000円+税