現代語訳 童子百物かたり──東北・米沢の怪異譚

現代語訳 童子百物かたり東北・米沢の怪異譚

吉田綱富 著 水野道子 訳

定価:本体2,300円+税

2019年3月8日刊
四六判並製 / 312頁
ISBN:978-4-909544-03-2
パンフレット


現代語で甦る 江戸後期の怪異譚
孫や曾孫たちが、そのまた孫や曾孫たちに語ってくれれば……。
名君・上杉鷹山に仕え、94歳の天寿を全うした米沢藩士・吉田綱富が、その晩年に書き残した『童子百物かたり』。
狐やうそこき名人が活躍する笑い話、水女や疫病神が登場する怪しい話、酒呑童子をはじめとする有名説話のバリエーションなど、民俗学的にも興味深い、不思議な話の数々。


目次

まえがき

童子百物かたり
一 金花山常慶院、狐の釜のこと
二 高玉村瑞龍院、狐のこと
三 墓所の釜場へ杭を打って来ること→公開中
四 隅のば様ということ→公開中
五 吉田藤助、疫病の神を見ること
六 桶屋町𥶡入六左衛門の疝気のこと→公開中
七 吉田籐左衛門、闇夜にはた物をしまうこと
八 李山村の多蔵、狐にばかされること→公開中
九 吉田一無、壮年の時大井田伊兵衛と居合稽古のこと
十 吉田一無、若い時狐にばかされること
十一 古志田村七兵衛、初春に大黒を拾うこと
十二 河内勘大夫、石仏を切ること
十三 石野六左衛門、狐を追うこと
十四 人魂を見ること
十五 篠田何某のこと
十六 吉田藤助、夜中に野合で女に出会うこと
十七 長町七助、初春に鷹を拾うこと
十八 吉田、学館より帰る途中で、異相の野郎を見ること
十九 田滝甚蔵、馬場尻で坊主を見ること
二十 大木のこと
二十一 大雷のこと
二十二 狼のこと
二十三 雷什和尚のこと
二十四 草の岡洞昌寺のこと
二十五 浅間五右衛門、勇力のこと
二十六 吉田一無、弟の浅間五右衛門を捕り伏せること
二十七 火付けばばのこと
二十八 国分何某の嫡子、水女を切ること
二十九 浅間五右衛門、塩野村の小桜を投げること
三十 座頭金玉殺されること
三十一 若林弥五左衛門のこと
三十二 梅沢運平と千眼寺の小僧のこと
三十三 陰火を見ること
三十四 うそこき名人のこと
三十五 奥泉平左衛門、狐待ちすること
三十六 白井西雲のこと
三十七 丸橋忠弥、傷寒をわずらうこと
三十八 白井西雲、棒修練のこと
三十九 長命寺の老僧、怪異なものを見ること
四十 西海枝彦兵衛家、二度びっくりのこと
四十一 火事場に怪鳥飛ぶこと
四十二 化け物のこと
四十三 馬下何某、化け物を見ること→公開中
四十四 若林源兵衛、大音のこと
四十五 関戸甚六、弘法大師を捕えること
四十六 山道半兵衛のこと
四十七 ある人、北御堀端で夜中に老女を助けること
四十八 平の友盛のこと
四十九 玉石のこと
五十 酒呑童子のこと

解説

あとがき


著者
吉田綱富(よしだ・つなとみ)

宝暦6年(1756)、猪苗代町に生まれる。米沢藩の藩士として、番所勤、奉行附物書、役所役などを歴任し、文政3年(1820)、「その身一代限り御馬廻」に昇格、三の丸御屋敷将まで昇進した。天保元年(1830)に75歳で隠居。嘉永2年(1849)、93歳で没。号・糠山。書き物をよくし、25歳頃からの日記のほか、『蛙之立願』『童子百物かたり』『綱富一代記』などを残す。

訳者
水野道子(みずの・みちこ)

1948年、山形県米沢市生まれ。5歳より東京在住。1966年、東京都立武蔵高等学校卒業。1971年、東洋大学文学部国文学科卒業。日本民俗学会、日本昔話学会、伝承文学研究会、西郊民俗談話会会員。
編著に『米沢地方説話集』、共著に『中野の昔話・伝説・世間話』、『紫波の民話』、『小平ちょっと昔』、『国分寺の民俗』3~6、『国分寺市の民家』など。

書評・紹介

ほんのうらがわ(著者による刊行エッセイ)