〈ケア小説〉からの眺め/佐々木亜紀子

〈ケア小説〉からの眺め 佐々木亜紀子(『ケアを描く──育児と介護の現代小説』』編者) 『ケアを描く──育児と介護の現代小説』は、2001年12月から始まった研究会の18年間の成果のひとつです。研究会の開催は、100回を超...

吉田綱富について/水野道子

吉田綱富について 水野道子(『現代語訳 童子百物かたり』著者) 『童子百物かたり』の著者の吉田綱富のことについては、すでに前書きや解説で触れていますが、綱富が体験した当時の様子や人柄が偲ばれるところを、著者自身が著わした...

父の子守唄/野本寛一

兵士たちの子守唄 野本寛一(『近代の記憶』著者) 私が菅山村立国民学校(現静岡県牧之原市)に入学したのは昭和一八年(一九四三)のことだった。祖父は没し、父は戦死、伯父は南方に出征中、家をとりしきっていたのは祖母の千代(明...